微表情とは
微表情とは、0.25秒以下で起こる、まるでフラッシュのような微妙な表情の変化のことを指します。極めて僅かな時間の間に表れる微表情は、意識的にコントロールすることができないため、その人の真の感情を表すとされています。
また、世界にはある感情を伴う万国共通の表情があり、それらは人種・性別・文化問わず同じであることがわかっています。
「微表情分析」とはつまり、
表情筋の動きに基づいた微細な表情の変化を分析し、その人の本音や感情を読み取る技術です。
もしも微妙な表情の変化を読むことで人の本当の気持ちがわかったとしたら…
そう考えるとワクワクしてきませんか?
人間は嘘をつかずには生きられない生き物です。
ある研究によると、人は一般的に、
「10分間の会話の中で平均3回は嘘をつく」
という結果が出ています。
また、嘘を見抜くのが困難である理由としては、
文化的な違いはもちろんありますが、
人間は本当に感じている感情の表出を社会的状況に応じてコントロールする傾向があります。
例えば、あることに怒りを感じていたとしても、その怒りを表すことが社会的に適切でない場合、その感情を出さないように人は努めますよね。
しかし、ほんの一瞬の間に起こる
微表情やしぐさ、声のトーンの変化は多くの場合、無意識に出てしまうのです。
その変化は極めて微細で、また瞬間的なものであるため、
特別な訓練を受けていない人のほとんどはそれらを見逃してしまっています。
もしもそれら1つ1つに気づくことができ、人の真の感情を見抜けたとしたら…
微表情について学ぶこと、そして微表情分析のトレーニングを積むと、
あらゆる分野で役立ちます。
微表情分析を学ぶことで
ビジネスの交渉や営業など、多岐にわたる分野での更なる成果が期待できる
相手の微表情を読み取ることで交渉において決定権・主導権を握ることができます。
また、営業においても、相手の微表情を読みながらアプローチの仕方を考え、相手に応じて効果的なアプローチを選んで商品やサービスを売り込んでいくことが可能になります。
嘘発見率を80%程まで上げることができる
カリフォルニア大学によると、人は一日に200もの嘘をつくと発表しており、また、アメリカ マサチューセッツ大学の心理学者のロバート•フェルドマンは、「人は10分間の会話の中で平均3回は嘘をつく」ことを発見しています。微表情分析やボディランゲージの分析が嘘発見の絶対的なの手掛かりになるという考えは誤解であり、嘘発見に直結する絶対的な手掛かりは存在しません。しかしながら、様々な他の要因と組み合わせて考えることで、微表情分析は嘘発見に役立つ大きな手掛かりとなり得るのです。
EQ を上げることができる
EQとは、Emotional Intelligenceの略で、「こころの知能指数」を指します。
「こころの知能指数」とは、知能テストで測定されるIQとは質の異なる能力を意味します。EQを研究している心理学者、ダニエル•ゴールドマン氏は、それらを以下のように定義しています。
-自分の本当の気持ちを自覚、尊重して、心から納得できる決断を下す能力。
-衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力。
-目標の追求に挫折したときでも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力。
-他人の気持ちを感じとる共感能力。
-集団の中で調和を保ち、協力しあう社会的能力。
これらの能力のことを
「Emotional intelligence/こころの知能指数」
すなわち、EQと呼びます。
IQこそが、その人が成功するかどうかに大きく影響しているという考えがメジャーでしたが、近年、EQの能力の影響が重要視され始めてきました。
ゴールドマン氏は、EQこそ人生を幸福に生きるために重要な能力であるとしています。微表情や他のボディランゲージを学ぶことで、
自分や他人の気持ちを理解し、
自分の情動をコントロールする能力を培うことができます。
より幸福で、より良い人間関係を築いていくことができる
無意識のうちに表れる微表情を読み取る技術を持っていることに対して、
「相手の気持ちが全てわかってしまって怖い」や、
「知りたくない情報まで入ってきてしまうので、疲れそう」
という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはそんなことはありません。
この微表情を読むスキルを磨くと、
他の人が見えていない景色を見ることができます。
ある科学者は、
「表情やしぐさ、声などのボディランゲージを読み解くスキルを磨き、
得ることは、眼鏡をかけることである」
と表現しています。
他の人は、眼鏡をかけていないため、
世界がモノクロに見えているけれど、
それらのスキルを身につけることによって世界が色づくのだと言います。
確かに、大多数の人が見えていないものが見える様になるので、
微表情分析を学ぶことで世界は大きく変わります。
私はその手助けをすることができればと考えております。